2022年3月3日木曜日

世界祈祷日2022 集会 @ルーテル大垣教会

世界祈祷日2022集会
ルーテル大垣教会

I. 礼拝の部(20分)10.00-10.20
 司式・説教:徳弘浩隆牧師
 奏楽:柴田るみ子姉
 聖書朗読:岡田敦子姉
 YouTube中継:鈴木輝一郎



1.前奏


2.讃美歌 賛美歌第二編157番
「この世のなみかぜさわぎ」 1節
1.
この世の波風さわぎ 誘いしげき時も
悲しみ嘆きの嵐 胸にすさぶ時にも
御前に集い祈れば 悩み去り憂きは消ゆ
いざ共に讃え歌わん 恵み深き主のみ名
曲・アイルランド民謡




3.聖書朗読 
エレミヤ29.1-14


以下に記すのは、ネブカドネツァルがエルサレムからバビロンへ捕囚として連れて行った長老、祭司、預言者たち、および民のすべてに、預言者エレミヤがエルサレムから書き送った手紙の文面である。 2それは、エコンヤ王、太后、宦官、ユダとエルサレムの高官、工匠と鍛冶とがエルサレムを去った後のことである。 3この手紙は、ユダの王ゼデキヤが、バビロンの王ネブカドネツァルのもとに派遣したシャファンの子エルアサとヒルキヤの子ゲマルヤに託された。

4「イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。わたしは、エルサレムからバビロンへ捕囚として送ったすべての者に告げる。 5家を建てて住み、園に果樹を植えてその実を食べなさい。 6妻をめとり、息子、娘をもうけ、息子には嫁をとり、娘は嫁がせて、息子、娘を産ませるように。そちらで人口を増やし、減らしてはならない。 7わたしが、あなたたちを捕囚として送った町の平安を求め、その町のために主に祈りなさい。その町の平安があってこそ、あなたたちにも平安があるのだから。

8イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。あなたたちのところにいる預言者や占い師たちにだまされてはならない。彼らの見た夢に従ってはならない。 9彼らは、わたしの名を使って偽りの預言をしているからである。わたしは、彼らを遣わしてはいない、と主は言われる。

10主はこう言われる。バビロンに七十年の時が満ちたなら、わたしはあなたたちを顧みる。わたしは恵みの約束を果たし、あなたたちをこの地に連れ戻す。 11わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである。 12そのとき、あなたたちがわたしを呼び、来てわたしに祈り求めるなら、わたしは聞く。 13わたしを尋ね求めるならば見いだし、心を尽くしてわたしを求めるなら、 14わたしに出会うであろう、と主は言われる。わたしは捕囚の民を帰らせる。わたしはあなたたちをあらゆる国々の間に、またあらゆる地域に追いやったが、そこから呼び集め、かつてそこから捕囚として追い出した元の場所へ連れ戻す、と主は言われる。




4.説教

「instrumentとchannel

     - 戦争と平和の狭間で」


        徳弘浩隆牧師





1)今日集まった意義

エレミヤの預言の言葉から、神の声を聴く。
苦しみや不安の中にある捕囚の民、未来が見えない状況。
しかし、神の計画はある。必ず救ってくださるという約束




2)
今生きる私たちも

それぞれの場で、答えが欲しいことがある。
世界の7つの地域で、祈り、神の約束へ希望を持ち、祈りましょう。
その一粒の希望の種を、どこに植え、何が必要か、祈りと希望を。 あなたの地域で、何が必要か、祈りと行動の約束を捧げましょう。




3)今年のテーマ国は


イングランド、ウェールズ、北アイルランド
・周縁化されている女性たち、難民の子どもが体験する恐怖、多民族、多文化、他宗教社会について学ぶ




4)「イギリス」

・イギリスは憧れの国の一つ
・「英語」はイギリスの言葉
・「日が沈まない大国」だった
・世界中に植民地があった
・実はその前は、スペインとポルトガルがそうだった
・スペインと覇権を争ったイギリスが勝ち、取って代った
・世界各地へ良い貢献もしただろう
・しかし、各地を支配し現在に至る紛争のもとを作りもした
・有名な「Amazing Grace」はイギリスの三角貿易で財を成した人の出会った悔い改めの歌
・三角貿易とは、イギリスがアフリカの奴隷をアメリカに売り、植民地のアメリカで砂糖栽培をさせ、砂糖を輸入し財を成したもの
・良い意味で「多民族、多文化」の豊かさ
・イギリス連合王国のなかの、三つの国がイングランド、ウェールズ、北アイルランド
・スコットランドも含めてUK
・北アイルランドという国名は、「アイルランド」があるということ、紛争があったということ
・しかし、共存には紛争や争いもあった
・それを学び、悔い改め、共に生きる




4)そんな中、ロシアとウクライナの紛争

・驚きと悲しみ
・しかし、日本も実は、同じ道を来た
・同じ過ちを犯した
・悔い改めや多文化共生の先人を今回の世界祈祷日で見る




5)「わたし」は?
・神の約束を 聞く
・神へ 約束をする



6)困難の中で希望を語り信じ行動する
それはむつかしい
・どうしたらよいか?
・ヒントは、今年の讃美歌
 「あなたの平和の器にしてください」
・有名な歌の、別の歌
・英語の題名が少し違う
「Make me a channel of your peace」
・Instrumentと
Channelの違い 
・「道具」は、使う人によって、恵みにもなるし、凶器にもなる
・「チャンネル」は、つながっているということ
・神と、キリストとつながっていることの大切さ

・神様の約束を聞き、神に約束しましょう
・何ができるか祈り、取り組みましょう
・ただの活動家は「道具」で過ちも犯す
・神と繋がる「チャンネル」になりましょう




5.讃美歌
聖公会聖歌417
「あなたの平和の器にしてください」

※くりかえし
あなたの平和の 
器にしてください
主よ 私をあなたの 
平和の器に


1,憎しみあるところに
あなたの愛があるように
悲しみあるところに
よろこびがあるように


※くりかえし
あなたの平和の 
器にしてください
主よ 私をあなたの 
平和の器に


2,絶望あるところに
希望の道があるように
暗闇あるところに
光が満ちるように


※くりかえし
あなたの平和の 
器にしてください
主よ 私をあなたの 
平和の器に


3,慰められるよりも
慰めることをもとめよう
愛されることよりも
愛することをもとめよう


赦すことにより 
私たちは赦され
神の愛を伝える
平和の器に




II.学びの部( 分)

司会:斎藤末理子姉
朗読:ルーテル大垣教会メンバーが順番に
スライド・YouTube中継:鈴木輝一郎



6.PPTを上映しながら、朗読



世界祈祷日
イングランド ウェールズ 北アイルランド 世界祈祷日委員会
2022 年 3 月 4 日
「わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている」







国の概要
A.地理
1.イングランド、ウェールズ、北アイルランドはイギリスを構成する3つの地域であり、ブリテン諸島にあります。スコットランドもまた、イギリスを構成する地域の一つです。私たちには多くの共通点がありますが、それぞれ異なる言語、文化、統治機構を持っているという意味で多様性もあります。


≪ The Union Jack is the official flag of the UK and Northern Ireland=ユニオンジャックは英国と北アイルランドの公式の旗です © 2020 country flags-part of ProFlags BV≫
≪ Welsh flag=ウェールズの旗≫
≪ English flag=イングランドの旗 © Bruce Jones Design 2009≫
≪ England – rose Wales – leek Scotland – thistle Ireland – clover= イングランド-バラ、ウェールズ–西洋ネギ、スコットランド–アザミ、アイルランド–クローバー © 2020 NickHallas≫







2.
ウェールズは農村地域が主体であり、連なる山々と岩だらけの海岸線を特徴としています。南部には大きな炭田があり、そこから産出される石炭はニューポート、スウォンジー、カーディフなどの都市から の重要な輸出品となっていました。
≪ Just over 3 million people live in Wales, along with over 10 million sheep=ウェールズの人口はわずか 300 万人強、対して羊は 1,000 万匹以上 © Christine Miles≫
≪ Kilvrough= キルブラ © Abielle Hallas≫
≪ View from Penrhyn Castle, Bangor, over the mountains and sea= バンゴールのペンリン城から山と海を望む © Rhianydd Hallas≫







3
北アイルランドは西ヨーロッパ最大の淡水湖であるネイ湖を誇りとしています。また、アントリム海岸にある古代の火山噴火活動でできた玄武岩柱群が連なるジャイアンツ・コーズウェーも壮観です。
≪ Rathlin Island=ラスリン島 ©Louise Bowes≫
≪ The Giant’s Causeway= ジャイアンツ・コーズウェ ー © Patrick Metzdorf≫
≪ The Mournes=モーン山地 © Louise Bowes≫







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イングランドは他の地域と比べると印象的な風景は多くありません。しかし、西部には素晴らしい海岸線があり、北部には湖、山々、広大な原野、森が広がっています。そして最も高度な都市開発がされてきました。
ppt.5
≪ Bedruthan Steps in Cornwall= コーンウォールのベドルタン・ステップス ©Elizabeth Burroughs≫
≪ Sunset over the Liverpool Docks= リバプール埠頭の夕日 © Abielle Hallas≫
≪ Ranworth Church, Norfolk= ランワース教会、 ノーフォーク © 2020 Nick Halla≫







B.国民―その多様性と移民

イギリスの人口はおよそ 7,000 万人であり、北アイルランドの首都ベルファストとウェールズの首都カーディフの人口はともに 50 万人を超えています。
近年ロンドンでは、金融分野やサービス分野の仕事に引きつけられた 900 万人近くもの多様な人びとが働いています。
ppt.6 ≪ © Carole Boume≫






6
イングランド、ウェールズ、北アイルランドの人口は、何世紀にもわたる移民の流入により増加してきました。第二次世界大戦直後はアイルランド共和国とジャマイカからの移民が中心であり、次に他のイギリス連邦、特にパキスタンとインドからさらに多くの移民が続きました。その後 21 世紀になるとヨーロッパからの移民が多くなりました。
ppt.7 ≪ © Ana Gobledale≫







7
現在の都市部では多様性が生活の中に根付いています。移民を受け入れることに対して慎重な意見もありますが、わたしたちのほとんどが移民の二世や三世であり 、社会にうまく融合していると感じているため、「出身はどちらですか?」と聞かれると、返答に困ることがあります。
ppt.8 ≪ © Ana Gobledale≫







8
イングランド、ウェールズ、北アイルランドの人びとの関係は必ずしも友好的であったわけではありません。 13 世紀にはウェールズはイングランド王エドワードⅠ世により征服され、圧政に苦しみました。
1588 年にウィリアム・モーガン訳のウェールズ語聖書が出版され、それが 19 世紀から 20 世紀にかけてイギリス国教会に属さない教会で使用されました。そのこと がウ ェールズ語の存続が困難だった時代に重要な役割を果たしました。そして数年間にわたるウェールズ語を守る運動の後、 2011 年にウェールズ語はついに公用語になりました。また 2007 年以降、ウェールズはイギリス国議会から首都カーディフにいくつかの機能を委譲され、独自の政府をもつようになりました。
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≪ Traditional Welsh outfit and Welsh Love Spoon= ウェールズの伝統衣装と ウェールズ人はスプーンが大好き © Sarah East ©Jay Griffiths≫








北アイルランドは、多数派のユニオニストが、アイルランド統一には加わらずイ ギリスに残留することを決議して、 1920 年に誕生しました。その後 1968 年には暴動が勃発して、国内が政情不安定になりました。その暴動を収束させるうえで功績を立てたのは、「コミュニティ・オブ・ピース・ピープル」を創設してノーベル賞を受賞したマイレッド・コリガン・マグワイヤとベティ・ウィリアムズでした。 1998 年に「聖金曜日協定」とも呼ばれるベルファスト合意が結ばれ、この北アイルランド紛争は終結に近づきました。 そして両派が対等の権力を持つ自治政府が設立されました。
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≪ The Corrymeela Community Northern Ireland’s oldest peace and reconciliation organization= コリーメーラ・コミュニティ 北アイルランドで最も古い平和と和解のための組織 © theCorrymeela Community≫







C.世界の中の私たちの国
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海運、探検、海賊行為、交易や植民地政策の歴史を経て私たち は発展してきました。 イギリスは、 工業化を進め 、石炭、粘板岩、錫などの自国の鉱物資源だけでなく、後に植民地にした国々の資源をも利用してきた世界で最初の国の一つです。 大英帝国が奴隷貿易を世界に広げた事実や、技術の進歩の結果としての気候変動の影響について、私たちも徐々に認識するようになっています。
ppt.11 ≪ © Mary Thomas≫ ≪ © Ana Gobledale≫







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天然資源が限られ、地球温暖化が進んでいる 世界において、私たちの役割は何でしょうか。 イギリスは現在、気候目標を定め、 2032 年までに 5 年ごとに脱炭素化のための炭素予算を 設定し、その目標を達成できるよう努力しています。 2008 年から 2012 年までの第 1 期炭素収支は達成され、今第 2 期(2013 年から 2017 年)、第 3 期(2018 年から 2022 年)の炭素収支を順調に達成しつつあります。しかし、第 4 期(2023 年から 2027 年)の目標達成については、順調とは言えない状況です。
早期に工業化した国の責任として、太陽光、 波力、風力発電などの代替エネルギー資源の利用により、二酸化炭素排出量を大幅に制限すべきと いう声も上がっています。石炭を何週間も燃やさなかったという こと もありました。
ppt.12 ≪ Solar panels= 太陽光パネル © Carole Boume≫







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2018 年国連は、イギリスでは 1,400 万人が貧困ライン以下の生活をしており、この事実は容認できないものであると報告しました。
ppt.13
≪ Kingston Churches Action on Homelessness’ Housing Advice Service= ホームレスの住宅相談を受ける キングストンの教会 © KCAH≫
≪ Food Bank: Churches Together in Brixton=フードバンク: ブリクストンの教会 © AudreyEccleston≫







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2016 年にイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドは、国民投票を行い、総意として EU を離脱するという「ブレグジット」を支持しました。イングランドとウェールズでの離脱票は 52%に達し、スコットランドと北アイルランドでは残留票が多数を占めました。
2019 年にブレグジット案は承認され、イギリス政府は離脱への手続きを行なうこととなりました。
ppt.14 ≪ Houses of Parliament, London= ロンドンにある 国会議事堂 © Ana Gobledale≫







D.私たちの暮らし
芸術と文化
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イングランド、ウェールズ、北アイルランドは、科学、音楽、 演劇、詩、文学、踊り、祭り、その他の芸術を通して、たくさんの類いまれな才能を輩出し、 彼らに影響を受けてき ました。シェイクスピア、ジェーン・オースティン、ゼイディー・スミス、シェイマス・ヒーニー、ディラン・トマスは、作品が世界中で読まれ、研究されている作家のうち のほんの一部です。
ppt.15 ≪ © Robert Jones≫ ≪© Carole Boume≫ ≪ © Ana Gobledale≫







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音楽は私たちの文化において必要不可欠なもので、 国のいたるところで様々な形で表現されています。 伝統的なケルト民族音楽と並び、クラシック音楽、バラード、パンク、ロック、ポップ、グライム、フォーク、モリスダンス、ウェールズの男声合唱団等です。
ppt.16 ≪ Morris dancing= モリスダンス:民族舞踊 © N M Hoskin-Stone © M Pickford≫







E.食べ物と飲み物
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イングランド、ウェールズ、北アイルランドの伝統的な食べ物には、ややじめじめした気候のために元気の出る 、温かいものが多くあります。シチュー、ダンプリング、ホットパイ、甘いプディングなどが何百年にわたって好まれてきました。 おいしいイングリッシュ・ブレックファーストやアールグレイの紅茶は、典型的な温かい飲み物ですが、コーヒーも同様にとても よく飲まれています。
ppt.17 ≪ © Carole Boume≫







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フィッシュアンドチップスなど、この国独自のものと思われている食べ物が、実は難民や移民が他国から 持ち込んだものだということがあります。
全国どこでも共通の料理もあり 、 各地域で独特の変化をとげてきた食べ物も あります。例えば、ウェルシュ ケーキや北アイルランドのジャガイモ料理チャンプなどがそれです。イングランドには各地に美味しい料理や食べ物がたくさんあり 、 今では世界中に輸出されています。
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≪ Welsh cakes= ウェルシュ・ケーキ © Christine Miles≫
≪ Fish and chips with mushy peas= マッシュピーズ付き フィッシュ&チップス © Elizabeth Bur
roughs ≫







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イングランド、ウェールズ、北アイルランドでは、多くの人が健康な食事をしたいと 思ってはいま すが、 他の多くの国同様、炭水化物や糖が多く含まれている インスタント食品やいわゆるジャンクフードのほうが手に入りやすい状況です。
しかしながら希望もあります。 果物、野菜、花などを育てるために市が貸与する家庭菜園用農地や共同農園に再び人気が出ています。
ppt.19 ≪ © Elizabeth Burroughs≫ ≪ © Stephanie Grant≫







F.宗教
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私たちは歴史に深く根づいています。私たちの都市には、キリスト教徒の祖先が建てた大聖堂や教会など、中世にまでさかのぼる美しい古い建物がたくさんあります。それらに比べると、今日の近代的な教会は美しさにおいてはかなり劣りますが、より実用的であることが多いのです。
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≪ All Saints Parish Church, Bakewell, Derbyshire= オール・セインツ・パリッシュ 教会(ダービーシャー州ベイクウェル) © Brian Walbey≫
≪ The King’s Church, Burgess Hill, West Sussex= キングス教会、バージェス・ヒル(サセックス州ウェスト ) © Elizabeth Burroughs≫







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バーミンガム、レスター、さらにロンドンのイーストエンドやサウソールなどの多民族のコミュニティーには豊かな文化があります。イーストエンドのべビス・マークス・シナゴーグの建設は 1701 年にさかのぼります。サリー州のウォーキングには、 1889 年にハンガリー移民によって建てられたイングランド初のモスクがあります。ネアスデンのヒンズー教寺院はロンドン北西部の広大な敷地に建てられています。ロンドンのブリック・レーンには、かつてはメソジスト派の礼拝堂であり、後にユグノー派の教会やユダヤ教のシナゴーグとなり、今はイスラム教のモスク になっている建物があります。
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≪ Hindu temple in an office building in Watford=ワトフォードのオフィスビルにあるヒンズー教寺院 © Stephanie Grant≫≪ Buddhist temple in a high court building in Elephant and Castle=エレファント&キャッスルの高等裁判所の建物にある仏教寺院 © Stephanie Grant≫







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宗教行事の面でも大きな変化がありました。他の多くの西欧諸国同様に、イングランド、ウェールズ、北アイルランドでも 教会への礼拝出席者の数は、 特に主流教派で減少しています。 それでも 、教会はフードバンク、ホームレス・シェルター、難民支援活動等困難に陥った人々を助けるプロジェクトの先頭に立つことが多いのです。教会もまた近年の移民によって活気を取り戻しています。ストリート・パスターズは、 教会が教派を超えて、 自分たちの街の問題に取り組む活動です。
2003 年にレス・アイザックがブリクストンで始めたもので、彼はジャマイカで個々の教会が自分たちの存在や価値を街に伝えるために一緒になって活動しているのを見て触発されたのです。夜の経済活動といわれる パブやクラブの仕事に従事する人々に実用的な援助をし、ホームレスの人々に指示やアドバイスを与えています。現在国内に 270、国外に7つのストリート・パスターズの組織があり、 12,000 人以上のボランティアと共に活動しています。
ppt.22 ≪ © Oxygen (Kingston Street Pastors)≫







G.女性
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社会で女性の地位が向上してきたのは喜ぶべきことですが、私たちは、いまでも家庭内暴力との闘い、貧困に暮らす人々の生活改善、身体的、知的、情緒的な障がいをもつ人々の支援に奮闘しています。
ppt.23 ≪ © Sydney Sims≫







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オックスフォード大学やケンブリッジ大学は 1920 年まで女性に学位を授けませんでしたが、現在は学位のために学ぶ学生の半数以上は女性が占めています。女性がまだ少数派なのは科学、技術、工学、 数学の分野のみです。
ppt.24 ≪ © Melissa Hughes≫ ≪ © Audrey Eccleston≫







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人気スポーツへの女性の参加はより尊重され関心をもたれていて、その結果テレビや他のメディアでよく報道されています。女子サッカーは人気が非常に高まり、イングランドの女子クリケットチームは過去に女子クリケットワールドカップで優勝したこともあります。
ppt.25 ≪ © Simon Connellan≫







H.健康
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2020 年 3 月、世界保健機関は COVID-19 と名付けられたウィルス性疾患が少なくとも 114 か国に拡がり、 4,000 人以上の命が奪われたと 発表し、後にコロナウィルスによるパンデミックであると宣言しました。大流行はイギリスにも達し、世界中の多くの人々同様に、英国民もCOVID-19 の感染拡大を予防するために社会的に隔離された生活を送っていました。
ppt.26 ≪ © Carole Boume≫ ≪© Justin Dickens≫







I.世界祈祷日―イングランド、ウェールズ、北アイルランド
歴史
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イングランド、ウェールズ、北アイルランドの世界祈祷日委員会は、相違点があっても 、共通基盤もあるとの認識の下、協力し合い一つの委員会として本年度の祈祷日を実施するために集結しました。
ppt.27 ≪ © Elizabeth Burroughs≫







27.
1928 年にエルサレムで開催された国際宣教会議に参加したスコットランド女性のグレース・ フォーガンは、そこで初めて世界祈祷日について知り、その情報をイギリスに持ち帰りました。イギリスでの最初の祈祷日礼拝は 1930 年にスコットランドで開催され、それに続き、 1932 年にはイングランド、 1933 年にはウェールズ、そして 1943 年には北アイルランドで開催されました。
ppt.28 ≪ Grace Forgan= グレース・ フォーガン © EWDP WNI≫







28.
第二次世界大戦中、女性たちは、共に祈り、連帯を深め たい と切望しました。第2バチカン公会議後の 1967 年には、 カトリックの 女性たち も 世界祈祷日礼拝に 参加するようになりました。イングランド、ウェールズ、北アイルランドには、現在、約 3,000 の支部があり、 毎年 4,000 以上の世界祈祷日礼拝を開催しています。 2019 年には 、 275,000 部の礼拝式文が発行されました 。
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≪ Map of services from 2020= 2020 年以後の礼拝箇所を示す地図 © 2020 GeoBasis-DE BKG≫
≪ Together in Prayer magazine= 世界祈祷日マガジン © WDP EWNI≫
≪ Service booklets= 式文冊子 © WDP EWNI≫







J.現在の状況
29.
現在、世界祈祷日全国委員会には 18 のキリスト教の教派が所属しています。集まった献金は 40を超える国内外の慈善団体に分配しています。
ppt.30 ≪ © WDP EWNI≫







30
タンブリッジ・ウェルズ事務局は世界祈祷日礼拝式文の配布を手掛けています。その式文に
は、子どもや若者向けのアクティビティ ―情報も含まれています。 私たち の活動は すべて ウェブサイトで伝えられ、ツイッターやフェイスブックでも 見ることができ ます。
ppt.31 ≪ © WDP EWNI≫







31.
もっと多くの若者の参加が必要だと考え、 Y Pray?イベントを毎年5月に開催しています。若い女性参加者が私たち と一緒に、祈り、交流し、楽しい週末を過ごすというイベントです。
ppt.32 ≪ © Elizabeth Burroughs≫







32.
イングランド、ウェールズ、北アイルランド全域において、若者は希望の星であり、文化に変革をもたらしてくれる存在です。若者は神から、「絶望の場に光を放つ役目」を与えられたのです。皆さんの# WDPhope は何ですか?
ppt.33 ≪ Y-Pray? 2019 © Elizabeth Burroughs≫







33.
2018 年 11 月、世界祈祷日国際委員会はワークショップを開催し、世界祈祷日礼拝式文の作成が始まり ました。イングランド、ウェールズ、北アイルランドの世界祈祷日委員会のコーディネーションの下、作業グループが結成され、協働の 作成作業が開始されました。
ppt.34
≪ The writing group=執筆グループ © Elizabeth Burroughs © WDPIC≫







K.アーティストとその作品
34.
ノーフォークで育ったアンジー ・ フォックスさんは、母親から編み物や裁縫を教えてもらいました。その後、生涯を通し、新しい形の針仕事や他の手芸技術を独自に学び続けました。
「この国の女性達の祈りを、芸術という形で表現するために私が選ばれたことに感動しています。国内外において、世界祈祷日礼拝を主催したり、参加したときの思い出が沢山あります。言語、文化、教会、開催場所などの違いはありますが、世界中で同じ世界祈祷日礼拝が行われたと思う時に感じる、あの一体感が好きです。」
ppt.35 ≪ © WDP EWNI≫





34.
与えられたテーマからアンジーさんは以下の言葉とそれを表す情景をイメージしました。
自由:果てしなく広がる 景色へと続く 小道。その小道へと開かれた扉
正義:断ち切られた鎖
神の平和と赦し:平和の鳩と道を突き破り生えてくる平和のユリ
それらすべてを覆うように、ノアの物語から現代に至るまでのすべてを表す虹を描いていま
す。その虹は、神の溢れんばかりの愛情の象徴です。ppt.36 ≪ Angie Fox=アンジー・フォックス © WDP EWNI≫






7.祈り

■ 世界祈祷日2022-作成国から追加の祈り 

いま私たちは、世界祈祷日ヨーロッパ委員会によって準備された共通の祈りの日を迎えようとしています。WDP(世界祈祷日)イングランド、ウェールズ、北アイルランドの姉妹たちは、ウクライナと世界のために執り成しの祈りを作りました。WDP(世界祈祷日)の礼拝に集まったときに、私たちが祈りによって一つになれるよう、この祈りを皆さんと分かち合いたいと思います。




*** ともに祈り ましょう***

過去から現在へ、そして未来の神よ。
私たちの思いと祈りは、恐怖と苦悩の中にあるウクライナとその周辺諸国の姉妹、兄弟たちとともにあります。
また、世界の中で、紛争、情勢不安、抑圧がある他のすべての地域のために祈ります。
私たちは祈ります、
和解が憎しみを克服することを、
平和が戦争に打ち克つことを、
希望が絶望に取って代わることを。
そして、この地域に対するあなたの計画が成就するように祈ります。
神さま、あなたの憐れみのうちに
私たちの祈りを聞いてください。
アーメン


WDPイングランド、ウェールズ、北アイルランドによる
2022年2月25日





8.献金と、献金先などの案内




9. 終了









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